魔界姫志ーまかいきしー
「…何となく分かった」
「ありがとう!!だから僕に協力して欲しい」
「うん…」
仕方ないよね。
こんな可愛い子にお願いされてるんだし。
「とりあえず僕の姿はキミにしか見えないはずだよ。もちろん声も。
皆に姿を見せるときは猫になるんだっ!!
もちろん、その時の声もキミにしか聞こえないから安心してね」
何をどう安心すればいいのだろうか。
むしろ不安でしかない。
「うん…分かった」
ある程度の話を聞いてから私はとある疑問を持った。
髪が…長くて邪魔な事に。
「ロイ…髪が長くて邪魔だから切りたい…」
「ええっ!?ダメだよ!!貴重なんだから…我慢して?」
「…はい」
長いと言っても背中ぐらいなんだけど、昔はもっと…
思い出せない。