魔界姫志ーまかいきしー
そこから思い出したのは私はこの魔界では存在していなかったということ。
なら、なぜ神の子が私なのか。
それは分からないけどブラックストーンのボスとやらを倒さなければならない。
だから私はロイに呼ばれて来たんだ。
それに、ミルは昨日に銃なんて使ってなかった。
私が弱いと知ってたから使う必要がないと思ったのかな。
私がここに来て初めて襲われた時も確か弓が何本も飛んできた。
…と、するとあの人がベルガ…?
顔は見えなかったけど間違いない。
そうとなればヘヴンって人が私達に近付くのも遠くない未来。
『主よ、我はこの杖に宿る生命(いのち)
故に主の命令に背く事はない。
我も主に力を授けよう。
魔力放出を抑える物だが主の魔力は人よりも多く流れているよう。
使えば使うだけ命を削るだろう。
そこはこ奴ら騎士とは違う所だ。
こ奴らは体力を使うが主は命…寿命を早める。
使いどころには気を付けねばならん』
そうだったんだ…シキ達が魔力を使う時は普通の人よりも体力を消耗する。
私の場合は、命を縮める。
…自分から死ににいくようなもんじゃない。
それは神の子だから?
それなら、本当に必要な時に使うしかない。
…彼女達と戦う日が来るまでは。
それに、この事もシキ達には黙っておこう。
話すと心配して私に魔法を使うなって言うだろうし
それに
別れが辛くなるだけだ。