魔界姫志ーまかいきしー
「ユエ、起きて」
私はユエの側まで駆け寄ると左右に緩く身体を揺らして起こしてみるも中々起きてくれない。
凄く熟睡してるし…相当疲れてしまってるのかもしれない。
「放っとけ。そのうち起きる」
そう、シキに言われ仕方なく其の儘ユエを寝かせておく。
暗黒の森より…少し明るい。
朝のような日差しは流れて来ないが暗黒の森のようにランプの光がなくても辺りは見える。
ここは、暗黒の森と繋がってるのだろうか…?
「どうやって抜けましょうかね。
こればかりは地図を見ても分かりませんし」
そうだよね…今私達はどこに居るんだろう。