魔界姫志ーまかいきしー
あ…私ってば杖が話したこと そのままルイに伝えちゃった?
どうしよう…正直に話すべきだよね…。
「あの…えっと…杖がそう言ってた」
「杖が…?」
ルイは目を見開いて私を見る。
その眼差しはどこか驚いているようにも見えたけど、やっぱりかと確信しているような瞳にも見えた。
隠し通せる気がしなかった私はルイ達がまだ寝ている時の事を話した。
皆の事も神の子の事も…ミル達の事も何もかも聞いたと話した。
私が話してる間、皆は黙って聞いて時折頷いてくれたけど その横顔はどこか複雑だった。
…でも、私が命を削る事だけは言わなかった。
それは私が決めた事だから。