魔界姫志ーまかいきしー


それでも私は今までこの人達に守られてきたんだから、私だって守ってみせる。

それが例えどんなに小さなことでも、守ってみせるんだから。

「…ほう?ならば妹の死は誰のせいと言うのだ。
その証拠がないならお前の話は嘘になるなぁ?

3日だ、3日で証拠を出さなければお前達は死刑だ」

…王様のクセに面倒な人。

ルイの父親である人にそう思ってしまった私は最低なんだろうな。

「望むところです!」

そう吐き捨てて私はその場から踵を返して来た道を戻った。

「ってめぇ!カメ女!
何勝手な事してやがる」


…シキに怒られたのはそれから直ぐだった。

人目にあまり触れずに、と言う作戦はいとも簡単に放棄して

とても目立ってしまったに違いない。

でも…3日でどうやって証拠を出せばいいんだろう…。

王様はルイが殺したと思ってるのよね?
その誤解さえ解ければ…少しはやり易いと思ったんだけどなあ…。



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