魔界姫志ーまかいきしー
城下町へ出てから呼吸を整えつつも私は周りを見渡し何か手掛かりになるような事がないか探したけれど
やっぱり そう簡単にはいかないらしい。
ただただ街は人で賑わい活気に満ち溢れているだけだった。
彼らを置いてきてしまったのは悪いと思うけど、これは私の問題。
彼らも分かってくれると信じてる。
…これから、どうしようかな。
「あら?あなた珍しい格好ね。
この辺じゃ見掛けない顔だけど…」
ふと、誰かに後ろから声をかけられた。
ゆっくり振り返るとそこには
艶のかかった腰まであるであろう長く綺麗な金髪をして
身長もこれまた高くて目鼻立ちも くっきりしていて、まるでモデルのような人が立っていた。