魔界姫志ーまかいきしー


「私を見て怖気付いたか

貴様も弱い奴だな。

実の娘を殺したのは貴様や貴様の息子と言っても過言では無いだろうに」

何を言ってるんだろう。

この人達は、何を知ってるんだろう。
レイさんやルイが殺したと言いたいのは私でも分かる。

でも、そんなこと無かった。
彼らは悪くなんてない筈なのに。

どうして責めるような…過去を掘り返してくるんだろうか…この人は。

…それが悪魔の子だから?
そうすることしか、出来ないのかな…

「違う!娘を殺したのはお前だ…カナ」

ドンッ!とまるで鈍器で後頭部を殴られたような痛さが走る。

実際には、誰も何もしていない。

ただ私がそう感じただけなんだ。

そんな…カナさんがミイさんを殺したというの?
それじゃあ…女騎士は、ベルガ…?

「あの日、お前達が此処へと来なければミイは死ななかった。

お前の側近が殺めたんだ。私の娘を」

「人聞きの悪い。私達は邪魔者を排除しただけだ」

…悪童だ。
邪魔な者は誰であろうと、どんな奴だろうと排除する。

それが例え女、子供、老人でも…この人達は躊躇なく殺してしまうだろう。

そんなの、ひどすぎる。


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