魔界姫志ーまかいきしー


「やれやれ、こいつらに何を言っても無駄だよヘヴン
大人しく手渡す気が無いなら力ずくで奪うまで、でしょ?」

「…ふぅ、そうだな。
残念だが力ずくで行くとしよう」

そう言うな否や彼らはこれ以上話す気が無いのか木から飛び降り私達に刃と銃を向けてくる。

力ずくって、本当にそのままの意味ね。

それでも。飛び道具を使うなんて卑怯だと思う。

いくら何でも交わせるわけ…。

「ルイ!ユイに防御張っとけ!」

「分かってますよっ!
トランス ペア シールド!!」

ミルの銃弾を綺麗に交わしながら二人はまるで連携プレーのように攻撃の体制をとる。

ルイが私に張ってくれた防御は広範囲ではなく、私だけが護られるような魔法だ。

銃弾なんてビクともしない。
よっぽどの攻撃じゃないと破られることは まず無いと思う。


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