魔界姫志ーまかいきしー
「ちっ…君の方が出てきたのか…」
「私に触れて良いのは彼ら、騎士達だけだ」
「まあいいよ、君に用はない
僕達が望んでいるのはもう一人の君だからね。
今はこれくらいにしといてあげる
次に会う時が最後だね、待ってるよ」
…誰か分からないけど、私の意識じゃない私がミルと話してる…?
目を閉じてふわふわと浮かぶような
この感覚は何だろう…もっと深い所に堕ちてしまいたい、と
思ってしまうのは何故だろう…?
「…私の事をとても良く知っているようだったな
それは何故か。彼らの狙いは何なのか
私が壊れ闇に堕ちた姿を見たいのか
それとも私が死ぬ姿を見たーー」
「ユイ!!しっかりしろ!」
シキの声がする…私を呼んでる…。
シキの、皆の元に行かなくちゃ…!
「シ、キ…?」