魔界姫志ーまかいきしー
<貴方様が神の子である人ですか>
と、小さな精霊は地に片足をついて片手は胸元へと添えられ頭を深く下げていた。
「か、顔上げてください!
私そんな大した奴ではなくて…えっと…その…と、とりあえず!
敬語もなくていい…よ?」
「だ、そうだリア。そのまま 何時もみたいに話してやれ」
<ふむ…そうか、分かった。それならばお言葉に甘えてしまおうかの>
少し考えたように頭を捻っていたものの私とシキに言われ彼女は渋々と言ったように承諾してくれた。
それを合図に彼女はシキの肩へ飛んで腰を下ろしてから私達を見る。
精霊だからか…本当に小さくて手のひらサイズだ。
左右に結ばれた朱色の髪に
瞳はシキと似ていてルビー色だ。
お花のワンピースを着てるみたいに
裾はふわふわとしていて背中には2枚の羽も付いている。
髪には一輪の花も付いているようで。
なんだか口調とその顔や見た目からは想像ができなかった。
てっきり腰の曲がったお婆ちゃんでも出てくるのかと思ったけど…。