魔界姫志ーまかいきしー
<話は終わったか?何となくお主の事は把握した。だとしても、その力を余り使いすぎるでないぞ?
その力とて、生を削っておるのじゃからな>
「は?おい、それなんだよ。どういう意味だ」
<そのままの意味じゃ。神の子、悪魔の子の魔力はお前達より遥かに上回っている。お前達が魔法を放つ時に消耗するのは何だ?>
「…体力、場合によっては精神力…等ですかね」
<その通りじゃ。だが、しかし。
神の子、悪魔の子は違う。己の命を削り魔法を放つのじゃ。
生きているだけでも常に微量な魔力を消費している上に、戦いで使いすぎれば待つのは死のみ。
国を守るというのならば その身を捧げる意志が無いと出来ないだろう>
自分の命を削るという事をシキ達に行ってなかった。
心配かけるし、別れが辛くなると思ってたから。
それをまさか、こんな形で知られる事になるとは…。
リアさんに罪は無いんだけど、これをどうしようか。
だってもう既にシキが私の方を見て鬼のような血相で睨んでらっしゃる。
<ん?まさか、この事を内緒にしていたのかお主ーー…>
「てめぇ、いい度胸してんじゃねぇか。あん?」
二人の声が重なって私を見てるのは言うまでもない。