魔界姫志ーまかいきしー

そうだった…早く用意しなきゃ!!

「用意が出来たら朝食にしましょうか」

そう言ってルイさんは部屋を出て行く。
変に緊張するなあ…。

小さな欠伸を一つこぼして私は服を着替え、旅の支度を始めた。

のは良いんだけど、この髪の毛どうにかならないの?
長いし量も多いしはっきり言って邪魔でしかない…。

結んでいいかな?
まあ、ダメだって言われたら外せば良いんだけどさ。

それにしてもロイが言ってたことは本当なのかな。

私が白髪の両眼が違う色だと狙われるとか…さ。
私はただ帰りたいだけなのに…。




…帰りたいだけ?
どこに?何をしに帰るの?
あれ、おかしいな。




そんなことを思いつつ大きな鏡がある方へ腰を下ろして髪を結ぶ為に自分の長い白髪に触れる。

その瞬間ーー



「…っ!?」

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