魔界姫志ーまかいきしー

「あんまり驚いてないみたいだね?」

「驚くも何も…分からないから…」

そう言った私を見てサアアッと青ざめていくロイ。

「もしかして、またやっちゃった…!?」

仕舞いには一人で勝手に呟く始末。

「どうしよ!!どうしようっ!?」と一人で慌てるロイを余所に私は辺りを見回す。

森、のような所に居るのね…。
それに空も薄暗い…夜なのかな…。

ちらりとロイを見る。

私より背は低いけど、きっと小学生で言う一、二年ぐらい。

髪はショートに綺麗な灰色をしてる。
濁った灰色なんかじゃなくて透き通った、汚れを知らない灰色。

服装は見た目と似合わず大人しそうで黄色を基調に整えられている。





第一印象は、お転婆な子。


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