志麻くんのせい。
「ねえー苺紅ちゃん」
ん、なんか女の子が机に来た。
話したことない子だけど…なんか用かな。
「あ、私香織ね。ちょっとお願いがあるんだけど」
あ、学級委員長の人だ。
「お願いって?」
なんだろ。
「苺紅ちゃん志麻くんのこと嫌いなの??」
うん。
私は無言で頷いた。
「そっか。ね、日直代わってくれない?」
香織ちゃんは志麻くんが好きなのかな。
「いいよー。私早く帰らなきゃだったし。」
「ありがとー、苺紅ちゃん。苺紅ちゃんって近寄りがたいって思ってた。ごめんね、普通の女の子なのに」
「ううん、ありがと」
香織ちゃんは何度もお礼を言って戻っていった。
とてもいい子!