太陽の家

｢…俺、仕事見つけて、ちゃんと働く。それで、ちゃんと働いて、キャバに………美紀にふさわしい男になれたら、もう一回、告白させてほしい」

｢なんで？」

キャバはニートの顔を覗き込んだ。

｢なんでって？」

｢何で、私のこと好きなの？」

｢………さあ」

｢さあって……｣

なんか嬉しい答えを期待したキャバは、少しあきれた。

｢考えておくよ」

にこっと微笑まれて、また拍子抜けした。

｢あ…何か、食べる？」

｢………ゼリー買ってきて」

｢いいよ」

ニートはそのまま階段を降りて行った。


｢キャバーはいるよ？」

ノックしてすぐにタイヨウがキャバの部屋へ入ってきた。

｢…なに？」

｢調子どうかなと思って……たけど、顔赤くない？」

｢ふ、ふつーよ。ちょっと、暑いから……」

暑いといいながらも布団をかぶるキャバにタイヨウはにやっと笑った。

｢ニートに告白された？」

｢はっ……な、何いって……」

口では否定しているが、態度から告白されたことはまるわかりだった。