太陽の家
｢あ、ニートおかえりー…て」

足音にイモ子が振り返ると、そこには疲れ果て、立っているのがやっとという姿のニートがあった。

｢だ、大丈夫……？」

｢えらい疲れきってけど。カレー食べれそう？」

ユキもニートの様子に心配を隠せない。

｢いや、ごめん……とりあえず寝たいから……俺の分……とっておいて」

｢ラジャー」

タイヨウは了解のポーズを取ながら、鍋からニートの分を器に移しておいた。

｢ここに置いておくから、食べたくなったらチンしろよ」

｢ラジャ…」

力なく答えながら、ニートは自分の部屋へ戻っていった。

｢大丈夫かな？」


ここの所、ニートはずっとこんな調子だった。

色白だった肌も、今では小麦色に変わり、細長い指も、豆だらけのごつい指になっていた。

朝早く仕事へ出かけて夕方にへとへとになって帰ってきて、シャワーあびて一旦寝てから夜中にめを覚まして一人でご飯を食べるとゆうサイクルだった。

休みの日でも、ニートは日ごろの疲れを取るかのように一日中寝ている。


そんなニートの様子を心配しているのは、他でもない、キャバだ。

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表紙・目次

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