太陽の家
「それってタイヨウは………死ぬ、の?」

「何歳までとか、決まってないけど………そう、長生きはできないだろうって」


(タイヨウが………)

(そんな病気、抱えてたなんて……)


「あんなに、いつも……笑ってたのに」

ショックを隠せなかった。

「…タイヨウさ、言いたい事があるんだって。その病気の事とは別に」

「へ………?」

「イモ子が目覚めたら、全員に話したいって言ってんだけど、大丈夫?行けそう?」

「うん。話、聞きたい」

「…わかった。その前に、起きたら看護婦呼んでって言われたからちょっと待って」


その後、看護婦からチェックを受けて、受付を済ますと、イモ子とキャバはタイヨウの病室へと向かった。


コンコン

「キャバです。イモ子起きたから入るよ」

ドアを開けて入ると、ベッドにはタイヨウが横たわっていて、ニートとクモが横の椅子に腰かけていた。

みんな、見慣れた顔なのに、どこか不思議な光景だ。

「イモ子、大丈夫?」

ニートは、心配そうな顔でイモ子の首元を見た。

「大丈夫。痛くないから」

イモ子はそんなニートに微笑んで返した。

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