太陽の家
「刺して、あそこの路地裏に捨てておけば、簡単には見つからないしさ」
何故か目の前に、自分が雨を捨てた路地裏があった。
「………いや」
(……すぐ、見つかったよ)
「どうしたの?手伝うよ」
「おい、冬美!!お前…好きなんだろ?和久!!」
包丁をふり下ろそうとした冬美の肩をつかんだ。
「……………?」
「い、いいのか?」
「好きだけど……お兄ちゃんはそれが面白くないんでしょ?だったら、従う。お兄ちゃんの方が、大事だもん」
「……………」
夏生は、絶句した。
俺は、本当にこんな事言って欲しかったのか?
冬美は、好きだけど……。
和久は………。
自分でも、訳がわからない。
「どうしたの?お兄ちゃん…」
「いや…………」
何だよ、俺…。
和久を刺したのは、俺なのに。
死ねばいいとおもった。
本気で。
『雨って名前、変わってんね』
『…言われる』
これは、同じクラスになったばかりの時の二人だ。
『やっぱり~?お前の親、いいセンスしてんね。兄弟は?』
『……いない』
雨は面倒くさそうに答えながら、サッカーマガジンを開いた。
何故か目の前に、自分が雨を捨てた路地裏があった。
「………いや」
(……すぐ、見つかったよ)
「どうしたの?手伝うよ」
「おい、冬美!!お前…好きなんだろ?和久!!」
包丁をふり下ろそうとした冬美の肩をつかんだ。
「……………?」
「い、いいのか?」
「好きだけど……お兄ちゃんはそれが面白くないんでしょ?だったら、従う。お兄ちゃんの方が、大事だもん」
「……………」
夏生は、絶句した。
俺は、本当にこんな事言って欲しかったのか?
冬美は、好きだけど……。
和久は………。
自分でも、訳がわからない。
「どうしたの?お兄ちゃん…」
「いや…………」
何だよ、俺…。
和久を刺したのは、俺なのに。
死ねばいいとおもった。
本気で。
『雨って名前、変わってんね』
『…言われる』
これは、同じクラスになったばかりの時の二人だ。
『やっぱり~?お前の親、いいセンスしてんね。兄弟は?』
『……いない』
雨は面倒くさそうに答えながら、サッカーマガジンを開いた。