太陽の家
タイヨウはウインクして、そのまま部屋を出て行った。



「はあ………」

タイヨウが行ったあと、イモ子はベッドに仰向けで寝転がった。

「住人の人たちと仲良くなれるといいなあ……」


引越しの疲れも手伝って、イモ子はそのまま寝入ってしまった。




『おい………』


ん………?



『……きて』


え………?



「起きて」

「…………!」

イモ子が目を覚ますと、目の前には茶髪の美少年の顔があった。

「え?」

「晩御飯の用意できたから、タイヨウが呼んでこいって」


「…あ、どうも」

寝ぼけた頭を整理させながらも、イモ子は何とかお礼を言った。


「みんなそろってるから」

「…………」



階段を降りてリビングにはいると、大きな長方形のテーブルに、6人が座っていた。

「あ、イモ子!きたきた~」

タイヨウはキッチンでまだ準備をしていた。

イモ子を見て、調理を中断してイモ子の元へ寄ってきた。

< 5 / 176 >

この作品をシェア

pagetop