太陽の家
冷蔵庫には、自分用に買い置きしてあるミネラルウォーターがある。

「く………」


酒臭い。

ソファの前では、タイヨウとイモ子が座り込んだままより沿いあって寝ていた。

コン………

「?」

足に何か当たり、下をむくと、そこには缶酎ハイの空き缶が転がっていた。

「う…………」

キャバは口元を押さえて、玄関を出た。

トイレよりも玄関のほうが近かった。


「ん……なんのおと……?」

キャバの足音でイモ子とタイヨウは目を覚ました。



「うえ……げえ………」

外に出ると、その場でキャバは嘔吐した。

「はあ……はあ………う」

吐きながら、目じりには涙が浮かんでいた。

「ううっ……うう………」


「大丈夫………?」

背後から、背中をさすっている青年がいた。

涙と、意識が朦朧としていて、顔がよくわからない。

「浩孝……?」


「……助けて………」

キャバはその青年に抱きついた。


「なんか玄関の方に……」

イモ子とタイヨウが玄関からでてくると、そこには苦しそうにうずくまるキャバと、オロオロしている青年の姿があった。

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