太陽の家
タイヨウは鼻の頭をポリポリかいた。

「うん。まあね…………」

(よく考えたら、管理人なんだし…普通、知ってるよね)

「お酒飲んで運転したせいで、学校も辞めて、こんな仕事しなくちゃいけなくなって、そのせいで病気かかるなんて………災難だよな」

タイヨウは自分の頭の後ろで腕を組んだ。

「タイヨウ、俺ら…何かしてやれないのかな?」

「んー………あ」

「?」

タイヨウの視線の先を見ると、そこにはガムが立っていた。

すごい形相でこちらを睨んでいる。

「あ…………」

パンッ……

そのままガムは無言でニートに平手打ちをした。

「………行くわよ」

ニートの腕を引っ張り、ニートも抵抗せずにとぼとぼついて行った。

「…………………」

ガムの迫力に、イモ子はただ呆然としているだけだった。

「ガム、どうしたんだろ……」

「こっちもこっちでワケあり……てね」

イモ子とは逆に、タイヨウはどこか見透かした感じだった。

「…………………」


ガムとニートはタクシーで帰ったようなので、イモ子とタイヨウも帰ることにした。

「…キャバ、自分の家族と会いたくないらしいね」

「うん……イモ子、今日学校あるっけ?」

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