太陽の家
キャバはやっぱりという顔をして、ため息をついた。

「彼氏か、何か?」

「もう別れた……」

「キャバは覚えてるかわかんないけど、今日の朝、家の前で吐いてたときも………その名前呼んでたよ」

「…………そう」

返事をするのが面倒になってきて、つれなく返した。

「………何か、あったの?」

「…………………」

「話せば、楽になることも、あるっていうか………」

ニートは気まずそうに顔をポリポリかいた。

「ニートなんかに話して何になるの?」


夕食。

今日の夕食は、ニートもキャバもいなかった。

「ニートはいつものことだけど、今日はキャバもいないな」

「あー何かちょっと気分悪いんだって」

ユキに聞かれたタイヨウは、食器を洗いながら答えた。

ガムは普通に会話していたが、今朝のことは何も言ってこなかった。

タイヨウも、何も言わない。

(ニートに、余計なこと言わないでみたいなこと言われたしなあ…………)

「私、ちょっとトイレ……」

ガムがリビングを出たのを見て、ユキはイモ子に話しかけた。

「イモ子はニートと友達なの?」

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