太陽の家
「なんで今日キャバに会ったんだ?しかもあいつ夕飯にいないし」

ユキの疑問は最もだった。

「……言っていいよね?」

ニートはタイヨウとイモ子を見た。

(うーん……別に口止めとかされてないけど……言っちゃっていいのかな?)

「キャバさ、自分の客に病気うつされたんだ」

イモ子達があれこれ悩んでいる間に、タイヨウはさらっとしゃべってしまった。

「えっ?」

「俺らもキャバも今日知った。それで、今朝、体調くずして……病院に運んで、近くの総合病院に運んだから、そこの産婦人科で、手術するって」

「……で、ニートはそれと結婚したいんだ?」

ユキに言われ、ニートは黙って頷いた。

「そっか………」

「俺、今日の夕方、キャバにまた面会に行ったんだ……」


そう言って、夕方の会話を思い出した。

『……何か、あったの?』

『………………』

『話せば、楽になることも、あるっていうか…………』

『ニートなんかに話して何になるの?』


「ああ。言いそう……あいつ」

ニートの話に、ユキは苦笑いしていた。

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