太陽の家
「……俺は、キャバじゃないから、キャバの気持ちはわからない。でも、だからって、しちゃダメな事はあるだろ」

「……………」

「…事故のことだって……」

(あっ……)

失言したと気づいた時にはもう遅かった。

「帰って」

「……ごめん」

「帰って!何よあんた媚びたり説教したり、意味わかんない!帰って!あんたの顔なんか見たくない」



「そりゃまずいよ」

タイヨウは呆れた。

「だって……」

「で、それ言われてすごすご帰ってきたんだ?」

ニートが落ち込みながら家に戻ると、リビングにタイヨウがいたので、話を聞いてもらっていた。

「……帰ってって言われたんだよ……嫌われたよ」

「そりゃね」

「俺、間違ってたかな…」

ニートは自信なさげに天井を見上げた。

「間違ってないよ、正しいけどさ……タイミング考えなよ。ただでさえ好きでもない男の病気うつされて、ナーバスになってんだからさそこでニートに説教なんかされたら、そりゃ腹もたつって」

「…………………」

「……ガムとは結局どうすんの?」

「ガム……」

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