私の居場所。
その日から母は私に晩御飯を食べさせてくれなくなった。

もともと料理が上手ではない母。
晩御飯といっても、駄菓子屋のカップ麺や駄菓子が晩御飯だったが....。

私が食べれるご飯は、見えっ張りな母が幼稚園に持って行ってすごいと言われるようなお弁当。

祖父母の晩御飯をつまみ食いする程度になった。

幼稚園が休みの日は、お弁当がないからお昼にティッシュを食べたりしていた。

日に日に食べれる量が減っていった。
お弁当を完食するのさえできないぐらい、胃が小さくなってしまった。

身体も弱くなりよく熱を出すようになった。

お弁当を残して帰ると、蹴られたり殴られたりするのが当たり前になっていた。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

そして、ついに駄菓子ばかり食べされられていた弟も身体がおかしくなった。

入退院を繰り返す生活になった。

母は家に帰ってこなくなった。
祖父母に面倒を見てもらう日々が多くなった。

つかの間の幸せだった。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop