私が愛したのは最低な人間でした
そんなことを考えていた時だった。
みんなの質問に受け答えをしていたら、視界の端に三人の生徒の姿を捉えた。
一人はさっき俺に話しかけてきてくれた明るい印象を持つ茶髪の男子生徒。
確か…。
あれ、名前なんだっけ。
やべ。
せっかく教えてもらったのに思い出せない。
後でまた聞いておこう。
そして
他の二人は亜麻色の髪を巻いた美人系と、こちらからは顔が死角になっている黒髪ストレートの女子生徒。
女子生徒二人のスカートの丈の長さは標準よりも短め。
細くて白い足は色気抜群。
……って、何で俺は見てんだし。
これじゃ、ただの変態だろとか内心で突っ込みながら、心の中で苦笑する。
あれ、でも……。
あの二人だけ近寄ってこないなぁ。
他の生徒とは一言二言話したのに、あの子達は全く話しかけてくる気配がなく、近寄ってきてくれる感じもなかった。