私だけのクリスマスケーキ




カラン



「いらっしゃいませー……」



え?


来た。


いつものように彼はやって来た。



そして、パンを持ってレジへやってくる。




き、気まずい。


「ありがとうございます。」


彼は何も言わない。





……あれ?今日はパンが多い。


いつものメロンパンとカレーパンに加え


クロワッサンに生クリームとイチゴがはさまったパンが……



2つ。







あぁ、彼女……いたんだ。

そりゃ、連絡来るはずないよね。






「先週はいきなりすみませんでした!
あれは、忘れてください!そして、これからも当店をよろしくお願いします!」



私はパンの袋を渡す時に言った。




彼はいつものように小さくお辞儀をして帰っていった。



カラン……



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