私だけのクリスマスケーキ
カラン
「い……いらっしゃいませ!」
あー!来たー!来てしまった!
そしていつものパンを取り、レジへと持ってくる。
「あ、ありがとうございますー!」
なんか声裏返ってるし!
金額を言うのも、全て可笑しな声になってる気がしてならない。
そして、お釣り。
ここだ。ここしかない!
いけー!幸ー!
「◯◯◯円のお返しです!
……あの!これ、後で見てください!」
私はお釣りの上に小さく折りたたんだ紙を一緒に置いた。
あの……?反応がない……
目を見開いて、それを見てつめている。
そして、
「どうも……。」
ペコッ
一礼して、お釣りと一緒に握りしめて去っていった。