3つのキセキ。




「あ、それより神谷くんどうして教室に戻ってきたの?」
話していて忘れていたけれどなんで戻ってきたのだろう。



「あぁ!忘れてた。俺、忘れ物とりにかえってきたんだった!」
って言いながら多分自分の席であろう廊下側の一番前の席の机の中をあさっている。



「あ、あったあった!」



「いったい、何をわすれてたの?」



「あぁ、これだよ!」
と、差し出された手には一冊の雑誌。
スポーツ雑誌だと思う。



「スポーツの雑誌?」



「うん。俺小さい頃からバスケやってて、今も大好きだからバスケのことが載ってる雑誌とかよく買うんだ!」
バスケか、いいなー。
私は体が弱かったからバスケをしたことがない。
バスケどころかスポーツ全般したことがない。




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