恋心
毎日
 何気ない毎日が、退屈で退屈でたまらなかった。
いつもとかわらない朝、いつもとかわらない部屋、いつもとかわらない自分。
何もかもが普通で嫌になっていた。


「ふぁ〜〜ねむっ」
…だるいなぁ今日も学校に行かなきゃ行けないと思うと、だるさがいっきにこみあげてくる。
「さっ!準備しよっと〜」
ごくごく普通なあたしは【若宮遥】高校1年。
今が一番楽しい時期だと思う。

なま温かくなった布団からゆっくりと体を起こし、学校の用意を手に持ちゆっくりと1階へおりた。

「あっ!遥おはよ〜」
一番に声をかけてきたのはお母さんだ。
といっても、お母さんとあたししかこの家にいない…。
お父さんは4年前に事故でなくなった。
…でも、この状況が一番辛いお母さんは涙1つ見せず、笑顔で生きているのにはあたしも、めちゃくちゃ感心してる。
そんなお母さんはあたしの憧れであり、大好きだった。



…アツアツの食パンをサクッと一口食べ、勢いよく家を飛び出して学校へむかった。
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