普通な恋がしたいっ!
「....じょ...ぶ?だ....じょぶ...?大丈夫?」





今度は幻聴では無かったようだ。




ここは学校の保健室のようだ。




もう入学式は始まってるようで、只マイクの音が響いていた。





目の前にはやはり、先程の王子様がいた。





私は思わず、体を起こす。





「ちょっとお嬢さん、だめだよ。寝てて!」





お....おじょ....お嬢さん...?





キラキラな笑顔でそっと笑いかけてきた。





「僕は命!神谷命!よろしくね!」






「あ....はい。」







「君の名前は何?」







「みゆ.....。鈴木みゆ。」










「よろしくね、みゆ!」







そうわらいかけてくれた神谷....命に





胸はただ高鳴るだけで、







少し辛かった。







ーこれは恋だよ







あの桜の木がそう囁いたようだった。







「とっ、ところで命くん。君は何故私の上に落ちてきたのか、今入学式に不参加なのか30文字以上50文字以内で答えろ。」






私はいつもそうだ。







焦ると、悪態をついてしまう。





呆気にとられた神谷命に




只答えるのを無表情で待つしかなかった。
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