南の島で見た夢




どれくらい話したか。

気づいたら夜の12時をまわっていた。

佑樹さんは泡盛をたくさん飲んだからか、もうカウンターで眠ってしまっていた。

「佑樹はさ、酔ったらいつもすぐ寝てしまうわけよ。ちょっと待っててくれる?佑樹寝かしてこようねー。」

けんけんが佑樹さんの肩をかついでペンションの方に連れて行った。

「どうしようかな、私ももう眠いなぁ」
美月が言った。

「美月大丈夫ね?寝る?」と涼さん。

『じゃ、私達ももうホテル帰ろっか』

そう言って外を見ると、雨が降っていた。

『げ。雨降ってるよー傘持ってない』

「ここ泊まって行けば?いつもこんなして仲間で飲んだら、そのままみんな泊まっていくわけよー。今けんたろうが佑樹連れて行ったから、追いかければ別の部屋案内してくれるはずさぁーね」

「えーいいんですか?じゃあ泊まっちゃおっか!帰るのめんどうだし」

『うん、そうだね(^^)』

美月はけんけんの後を追ってバーを出ていった。

涼さんと、初めて二人になった。
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