南の島で見た夢
お兄さんは色が黒くて少し身長は低め、細めだったけど顔は濃くて、いかにも"沖縄の人"という感じだった。
「ねーねー達、飲みに来たの?」
逆光であまり表情が見えないまま、沖縄独特のなまりで話しかけてきた。
『あ、すみません!違うんです、いや、違わないんですけど、はい(汗)』
「どっちよ!笑」
動揺する私達を見て、お兄さんはケラケラ笑った。
その笑顔を見て、私達も安心した。
『飲んで行けますか?』
「今お客さんいなかったから、もう今日は閉めようとしてたわけよ」
『えっ!笑』
「えぇーお兄さん、22時に閉まるバーなんてあるんですかー!?笑」
美月もケラケラ笑っている。
「そうねー、ねーねー達が来てくれたから、もう少しだけ働こうねー。」
そう言ってお兄さんはバーのドアを開けてくれた。
お兄さんの第一印象は、"適当な人"だった。
良くも悪くも、私を沖縄にハマらせた人。
周りの人を魅了して、引き寄せる雰囲気がありました。