想いが届くその日まで《短編》
バスの中で、


「よぉーし!カラオケしよーぜ!」


「おお!やろーぜやろーぜ」


「まーた。男子がバカのこと言ってるよ」


「ほんとにアホね。」


「えー。楽しそうじゃん。やろー!」


そう言ったのは愛希だった。


「なんかさ、愛希昨日からちょっと変だよ...。いつもはそんな男子と喋らないのに。」


「そぉー?まっ、そんなことどーでもよくない?」


そんなことって、意味不明。


あたしもあたしで昨日からなんか変。


どうしちゃったの。



「よぉーし、もぉすぐ学校に着くから準備しろー。」


「あーぁ。楽しい修学旅行も終わっちゃった...。」



「ぁー!楽しかったね。優羽」


「あー、うん。」


「よし、じゃあ、また明日も学校だからちゃんとしろよ!」


「はぁ〜い。」



「じゃ、あたし迎えきてるから、じゃあね。」


「うん。ばいばい。」


愛希は帰った。


「うちの迎えおっそ。」



そんなこといってたら、きた。


「あれ?修、帰らないの?」


「あぁ、俺んちあと30分しないとこないんだよ。」


「え、じゃあ、乗ってきなよ!」


「え、でも、悪いじゃん」


「いいっていいって!ほら!早く」


「んじゃあ、お言葉に甘えて。」




「はーいっ。」



でも、バスの中とは違い、とっても静かだった。



「はーいっ、しゅう君着いたよ!」



「あー、すみません。こんな遠くまで...」



「いいって、お互い様さ。」



「じゃ、有難うございました。」



「あっ、まって修!」



外に出て、


「あ、あ...。あのさ、」



「ん?」


「修って愛希のこと好きなの?」



「はぁっ?そんなことあるわけないだろ!」


「もしかして、2日目のやつで妬いてんの?」


「そそそ、そんなことあるわけ無いじゃん!」



「んっ...。優羽さ赤くなってる。まっ、そーゆーとこが可愛んだけどな。」



「なっ、、!」



「ば、ばっかじゃないの?」


「ふははっ、じゃあなー」



「ばいばーい!」



なにこのドキドキ、、。ほんと意味わかんない...。
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