想いが届くその日まで《短編》

気づかない。

次の日。


愛希に会うのが怖かった。


「おはよ。」


「おっはよー!」


「なんか愛希きょうはやけにテンション高くない?」


「ふふふっ、、そぉ?」



「なになに教えてよ!」



「......。実はさ。修のこと好きになっちゃった。」



「そ、そうなんだ...。なんでまた?なんかあったの?」



「いやっ、あの修学旅行のとき、助けてくれたの、まぁ、それもあるんだけど。なにより、かっこいい。」



「そうなんだ。」



「修がね、野球やってる姿ほんとにかっこいいの。笑ってる顔が大好き。」



「そっか。いいじゃん...。お、応援するよ!」



「ありがとう!優羽。大好きっ。」



ズキズキする。


心が痛い。


なに、この感情。
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