Arrivederci!



ある日、ヒビキは突然来なくなった。




「今まで、ずっと独りだったんだもの。平気サ」


ボクは、自分に言い聞かせたけど、心がズキズキ痛んだ。



なんだろう。


懐かしい気持ち。



ボクは、この痛みを知ってる。




―…アキ。お前の名前はアキだ。




……?




―…アキは僕の親友だよっ。





やめて。








―…もう、いらない。










やめて。






頭が痛い。



心が痛い。


痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、哀しい、





哀しい。






やめて、やめて。


捨てないで、






ヒトリニシナイデ……。



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