believe
最悪の日。
偶然
そろそろ日が暮れる頃
だんだんと光を灯す華やかな街
集まりだす人々。
あと何時間もすれば、あっという間に人々で溢れかえるはず
私、結城乙夏(ゆうきおとか)16歳。
ちょっと前まではそこそこ有名な、東京の私立に通ってた
まさかあの時の自分はこの世で一番嫌いは“父親”という存在によって
こんな高校2年生の5月という中途半端な時期に転校させられるなんて思いもしなかった....
そして、私は今。
父親に転校の手続きと生活費をもらって帰っている途中で
気分は尋常じゃないくらい悪い。
「もう...さっさとかえろ。」
とか言いつつ、まだ少し感じる寒さに乗って帰ろうとした時
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