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目の前には、華の両親と思われる二人が頭や、腹から血を流している。
そして俺の右には、制服を真っ赤に染め手にナイフを持った彼女がいた
「なぁ....これ、お前がやったの?」
聞きたくもないが、聞かずにはいられない
すると彼女は、震える手を抑えながら
「ち、ちがうっ....!!!わたしじゃないっ」
と、首を横にブンブンとふった
「とりあえず、警察に連絡しよう」
冷静ではなかったが、とにかく冷静を装い
彼女と二人、警察が来るのを待った
30分くらいたった頃だろうか
夜の住宅街に響くサイレン音が聞こえる
時刻は10:30ちょい前
どれくらい彼女と二人、この空間にいたのか分からない
ドタバタと階段を上がる音
「警察です、私達が来たのでもうご安心ください。
それと、少しお話を聞きたいので署までご同行を。」
焦る警察官が、俺たちに話しかけてきた
彼女を見ると目線がぶつかる
おれは
「大丈夫、いこう。」
そう言って彼女を立たせ、その家を後にした