believe
「おまえ...まさかっ!!」
どっかで見たことあると思ったこの顔
この場所につき、ようやく分かった。
「え!なに、どしたの急に」
俺の声にびっくりしているこいつ
「おまえ、副総長の....!!!」
「えっ⁉︎あ、桜庭悠登だけど....」
やっぱりそうだ。
鳳桜の幹部がつい最近全員変わったのは知っていた
しかもそれが俺と同い年の奴らだっていうこともあり、結構興味が沸いたんだが
「まさか、こんなとこで....」
「まぁ、そんなのどーでもいいじゃん⁉︎」
そう言ってスタスタ中へ入っていく男
ーーーガラガラガラ
「こんちわっす!!!!」
威勢のいい返事に適当に返すこいつ
そして目の前にある大きな階段を登れば数人の男たちがいた
「おーおかえり!!」
そう言って出迎えたのは、金髪の女みたいなやつ
「おーただいま!星也」
こいつ一応男なんだな。
そんなことを思って辺りをキョロキョロする
「で、だれそいつ」
そう言い放ったのは、金髪メッシュの男
たしか、こいつが新しい総長
タメとは思えないほどのオーラに思わず息を飲んだ
「あ、この人?あれだよー、最近街で暴れてたやつ」
「こいつがか?」
「そうそう!なんかいい感じだったし連れてきた」
ニコッと笑っていうこの悠登という男
「お前さぁ、変なの連れてくんなよ」
そう言って、ため息をついていた
「おまえ、名前は?」
突然低い声で言われ全身に緊張が走る
「あ、一条蓮です....」
「蓮、おまえどこの族?」
「この間まで、黒虎でした。」
「この間まで?じゃあ今は」
「今は無所属ですけど...」
って、なんで俺敬語でアンケート受けてんだよ
内心思いつつ口に出せば何されるかわからない
「なぁ、春道。こいつ仲間に入れてやれば?」
口を挟んだのは副総長らしい悠登
「は?おまえなに無責任なこと言ってんだよ」
ものすごい形相だ。でもそれに絶えずにニコニコしてるあいつ
「だってさ、俺ら幹部全員変わって結構心細いじゃん。
しかも前の台は5人で手一杯だったのに、今俺ら四人だよ?こいつ、見てる限り腕はあるっぽいし、
鳳桜に入ってもらうことが俺らにも彼にもメリットになるんじゃ無いかとおもうけどね。
お、れ、は。」
最後に嫌味たっぷりな発言を残した悠登
話は意味わかんない方向に行ってるし
俺はどうすりゃいんだよ。
「おまえは、入る気あるわけ?」
突然振られた話
「お、おれ⁉︎」
いきなりやめろよ...
「さっきから、お前の話してんだろ」
そうだけどよ....
「や、俺は入れてもらえるならって感じっすけど....。」
安心できる場所が欲しい。
それは、本心だった
「もういい、好きにしろ。」
えっ.....?!!
「やったね、君も今日から鳳桜の仲間だ‼︎」
そういって、かたにポンっと手を乗せ言う悠登
そんなこんなで、なぜかおれは鳳桜の幹部として生活することになった
蓮 side end◁◀︎