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「は、はるみち!?」
後ろにいた蓮も驚いて声を上げている
「あ?なんでお前までいんの」
随分と不服そうな顔してますけど、
ここ。私の家です。
「それは、こっちのセリフよ!!」
私は二人の会話を遮り春道に言う
「んなの後でいいから、早く入れ。」
「や、ここ私の家だし」
悪いけど、そこは譲れない
「ったく.....。おまえの弟が熱出して倒れてたところ拾ってやったのに」
「...は?!」
瑛太がねつ?
「ちょ、どゆこと?!」
「いいから、今優先すんのは弟の方だろ」
ーーグイッ
「わっ...は、はるみち!」
突然腕を引かれ家の中へと引きずり込まれる
「おーい。大丈夫?ま、俺もお邪魔しまーす。」
「蓮までっ.....!!!」
しかし、今はそんなことにかまう暇もなく私は瑛太の元へ急ぐ
そして、ドアを開けリビングに入るとソファにぐったり寝ている瑛太がいた
「えいた!!ちょっ、あんた何やってんの、大丈夫?」
「...姉ちゃん、おっせえよ。腹減った」
私は瑛太の話も特に聞かず、おでこに手を当てて熱を測る
「そんなでもないみたいだけど、あんた喘息持ってるんだから。気をつけて.....」
そう。
瑛太は小さい頃からひどい喘息で、最近は薬とか飲んでるからなんとか大丈夫みたいだけど
風邪とか、熱で咳が止まらなくなったらどうするのよ。
「もう...今からご飯作るね」
「おう。」
短い会話を終え、私は台所へと向かう
くるりと方向転換し真後ろに居たのは春道
「話、あとできかせて?」
玄関でいった彼の言葉
「あぁ、そこら辺座っとく。」
「うん、ちょっとまってて。」
そういうと私は台所へと入った