believe
▷▶︎瑛太side
昨日のことを話せとうるさい姉に連れられ朝早くからテーブルに座りココアを飲む俺
うめえな、ココア。
そんなことを思いつつ、目の前に座った姉にゆっくり口を開いた
記憶をたどって昨日のこと
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
放課後のこと。
今日転入してきた俺は
クラスにもすぐ溶け込めたし、顔もそこそこの性か、女子からも黄色い声が上がった
「あー。だり、早く帰ろ」
誰もいなくなった教室で一人そんなことをつぶやいていると
廊下から、ものすごい速さで近づく足音がした
なんか、怖いんだけど
そう思った瞬間
ーーバンッ
と扉が開き
「えいた!!!緊急事態だ!」
なんて叫ぶ、今日友達になった豊風(ゆたか)がいた
「え、なに?そんな焦った顔して...」
全く状況がつかめない俺
「鳳桜のっ...鳳桜の総長が、お前を呼んでる!!!」
「......
はぁぁぁぁああああ!!!?」
あまりにも突然に、二人で沈黙
だって、鳳桜って....
前の学校でも、鳳桜の噂は入ってきていた
東関東No. 1
しかも今年、前代未聞の幹部途中交代。
喧嘩の強さも見た目も恐ろしいほど揃った化け物がいる。
俺はそう聞いていた
「おまえ....なにやらかした?」
考え込む俺に、まさかのやらかした...?なんて聞いてくる豊風
「や、今日きたばっかだしなんもねえけどよ。」
目をつけられるようなことは、絶対してねえ
「と、と、とりあえず!行かねーとまずいから、俺についてこい!」
鳳桜に入っている豊風は、俺を慣れた感じで倉庫へと連れていった