believe





「んんっ.....」





ゆっくりと目を開けるとそこには先ほどとは全く違う



どこか見覚えのある景色





「起きたか。」




え!?







バッ
と、体を起こしテーブルに目をやると
長い足を組んで座る総長の姿があった






「や、え?なんでここに...」




「お前が急にぶっ倒れたから運んだんだよ。」




あ、そうだ...



だんだんと意識が戻ってくる





「すみません。迷惑かけて...」




「いや。まだ熱あんだろ?寝とけ」




「はい。ありがとうございます」




その時かなり体がだるくておれはすぐに目をつぶった







ーーピンポンピンポンピンポーン




家中に響いたその音で、俺は目を覚ました




時刻は8時半



「はらへった....」




と思った瞬間




どたどたと、廊下から大きな足音が聞こえる





「えいた!!ちょっ、あんた何やってんの、大丈夫?」




やっときた



「...姉ちゃん、おっせえよ。腹減った」





そういう俺に少し安心した顔をした姉ちゃん






まだ曖昧な意識だったけど、


なかよさげにしゃべる二人。








この人なら、



総長なら、


春道さんなら、








姉ちゃんを幸せにしてくれる




直感的にそんなことを感じたことは、まだまだいうまでもないお話。




瑛太side end◀︎◁

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