believe
「はぁっ....はぁ。つ...ついた。」
聖月から、教えてもらった場所へと走ること約10分
一度素通りしそうになったところに目をやればガラの悪いヤンキーどもがコソコソと、倉庫の中へと入っていくのが見え
それをたどって、この倉庫まで来た。
「....やるしかない。」
私は男子用の制服の袖をぎゅっと掴み
着崩した少し大きい制服の中に来たパーカーのフードを頭にかぶせた
人のためにここまでするなんていつ以来だろうか。
夕焼け色に染まりゆく空を見上げ
私は中へと入っていった