believe




▷▶︎乙夏side





ーーバキッ



「グッ.....あ゛ぁ...」



ーードンッ



「ぐぁぁぁぁぁあ!!!!!」






蓮の合図とともに、一斉に敵を殴り倒していく私達







「......はぁ....」



どんなに倒しても、この大人数はなかなかくたばらない






ーードンッ ガッシャーーン




そんなイライラを発散させるかのように私は目の前の敵をとにかく殴っていた






ふと、群衆のいちばん奥に見えた長い黒髪





おんなのこ...?






ガタイのいい男の性で、おそらく女の子であろう人の顔が見えない







「おとかっ!!!!!」






突如大声で呼ばれた私の名前




「よそみしてんじゃねぇぞおらぁあ!!!!!」




反射的に後ろをむけば、私に思いっきり金属バットを振りかざしている男







やばいっ.....




そう思った時にはもう遅く、痛みを覚悟した








ーーバキッ ガッシャーーン




大きな音がしただけで、痛みが降ってこない。





「れん....!!!」



パッと目を開けば、男を殴り飛ばしている蓮がいた





「かよわいレディーに汚させちゃダメでしょ?」





フッと笑いながら私の手を引いた彼



「ありがと」




笑いながらそうとだけ返しておいた





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