believe


○*○*○*○*○*○*○*○*○*


「おーう!乙夏、おせえぞ!」


あの後、春道に連れられ倉庫に来た私たち



「蓮ー!何気久しぶりだね〜」


私が倉庫に言っている時間に、蓮がいないことが多くなかなか会えなかったのだ


「おう!早く来いよこっちー」



そんな話をしながら、最近やっと見慣れた大きなソファに腰掛ける




相変わらず、総長様は1人席に悠々座ってらっしゃいますけど




それに、今ここは悠登以外の幹部が並んでいる状態



だけどさっきから、
目の前で聖月の隣に座っている星也の様子がなーんかおかしい



チラチラ私のこと見て

はぁ

とかため息ついてる




なに!? 星也どうしちゃったの



ため息のつき方も可愛くて

こりゃお姉さんほっておけません。




「星也くん」

「えっ!あ、どうしたの乙夏っち〜」




目があった途端話しかけられて
明らかに動揺してる


あやしい.....




もう直球で聞くか!



「なんかあるんじゃないの?言いたいこと」



「えっ....」


まさに、なんでわかったの?と言いそうな顔をしてるこの子


しかも、なんか聖月に話してるし



コショコショ話でなんらかのことを、星也からきいた聖月は



‘‘はぁ、”

と盛大にため息をついて私の視線を捉える




「乙夏」


綺麗な目がしっかりと私を捉えている



「は、はい....」



あーどうしよ今絶対顔赤い...


別に好きとかじゃないけど!!!

こんなイケメンに見つめられたらそりゃ女子は、即イチコロです。





「星也がお前と海行きたいらしい」







「へ?」


え、なにななになにどゆこといきなり!



「え?」

「あ゛?」


他の二人もいきなりのその話題に反応を示す



「ほら、自分で言え星也。」


「う、あの乙夏っちと海行きたいなって〜.....」



ニコッと照れ笑いしながら言う彼




まって。


その笑顔。


ほんとにやられました。





可愛すぎるるるるるる♡♡♡♡♡♡♡




やばいほんとにここ最近見たもので一番癒された



そんなのもちろん




「いくに決まってるじゃん!!!」



星也の方いってもうぎゅーってしよ



バンっと勢いよく立ち上がり、彼の元へ素早く移動する私



あぁ、もうかわいい.....



「せいやっ......」


「んなら、俺も行く」












「「「えっ?」」」



「なんだよ、わりぃかよ」




や、悪くないけど
春道の顔をみるやいなや


「凄いね、春道。」


「何を褒めてんだよ」


「その精神力。」


「なんとでも言え」


思わず出てしまった言葉

しかもすぐ目逸らすし



だって、だってだよ!!?

こんなに一生懸命私なんかを誘ってくれたのに!!!!!


よくこいつはさらっと参加表明できるなおい。



ちらっと

もう一度春道を見れば



あ、やばい



これまた鬼の形相でした。




しかも、星也は....

こちらも、ちらっと目線をやれば




ほぼ半泣き状態。




何故?
私なんかいつでも暇だし、一回くらい春道に邪魔されても大丈夫だよ



「せ、星也!私結構いつでも暇だし、また海じゃないとこお出かけしよ?ね?」



精一杯、拗ねた子供をあやすようにご機嫌をとったんだけど.....



「おまえ残念なやつだな」


「うっさいおだまり」



蓮とかいうやつに雰囲気をぶち壊され





ーーガチャ



「たっだいま〜!!おくれてごめ....
ん、ってどうした?」



ものすごいタイミングでの悠登の登場




変人なだけじゃなくタイミングも中々悪いよね悠登。




これまた大変な事態になりました。



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