believe



○*○*○*○*○*○*○*○*○*



「はぁーなるほどね。」


先程までの状況をザッと悠登に話し、理解した様子の彼



もう、なんでこんなことになるわけよ



元はといえば、一人でしかめっ面してるそこらへーんの人のせいだけど


「どうしましょ、悠登さん」


問題の原因の人が、自分が悪いと思ってないから困ったもんですよ




悠登もこんなに考えてくれてるし




「あっ!!」

「なに!?なんか思いついた??」


ニヤッと笑い、人差し指をクイクイッと自分の方に寄せるようにして

私の耳元で喋る彼



「なになに....うん...うんうん..


って、え!!?」


「これしかないでしょ!」


「むりむりむりむり!!!!!」



なにをいきなり言い出すと思えば!


「星也の願いも春道の願いも叶えるなら

.....みんなでお泊まり海旅行いこうよ」




なんていうから、驚きました。



「ええーいいじゃん、とりあえず多数決ね」


「や、私やだよ。女1人だよ。」


少し離れたところで話していた私たちは
悠登が、みんなの所へ戻ったことにより

私も強制的に元の場所へと向かわされる




「はいはーい、皆さん!
乙夏ちゃんから、大体の話は聞いたけど


結果的にいうともうさ、みんなで海行かない?」



「えっ?みんなで?」


最初に口を出したのは星也


たしかに、行きたいって言ってくれたのは星也だもんね


「そうそう、だって星也と春道と乙夏ちゃんでいったって、乙夏ちゃんがかわいそうじゃん。

春道は、そう思わない?」


その問いかけに、全員の視線が彼へと向かう



「チッ....勝手にしろ。」






どうやら向こうも折れた様で



なんとなんと

鳳桜のみんなで海旅行に行くことになりました










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