ツンデレはすかちゃんの日常
再びチャイムが鳴り、高校2生生活初の1時間目の授業が始まった。
クラスの様子は朝のHRと何ら変わらない光景。しかし、それは仕方のないことなのかもしれない。
なぜなら、この高校は俗にいう馬鹿学校なのだから。
とは言っても私は奴らとは違う。
中学校生活では部活に勤しみ、勉学にもそれなりに励んできたつもりだ。スカートを折ったこともなければ、第一ボタンを緩めたこともない。
そう、いわゆる優等生だったのだ。
では、なぜ私はこんな所にいるのかと言うと。
人には、向き不向きというものがあって。
努力をしても、何をしてもどうにもならないものというのがあるのだ。
たまたま私は、それが英語と数学だっただけであって、努力もせずに低レベルな点数を取る愚か者とは訳が違った。
私は筋金入りの低得点保有者だったのだ。
そう考えると私は勉学せずに低得点な人に負けていることになる。
彼らは努力せずともあの点数がとれる。しかし、私の場合は努力をしてなおかつ"あの点数"なのだから。
凹む。
究極に凹む。
私は"筋金入りの馬鹿"だったということを、自分で見出してしまったのだ。
ついには授業終了の合図とともに、自己分析と私が3組に来たことが偶然や間違いではなく、必然だったということに気づき、さらに優等生というブランドが自分の中から消えていった。