1/2~あなたに捧ぐ花言葉~
―――知りたい、
けど、正直どこまで踏み込んでいいのか、分からない。
別に相手のことなんて気にしなければ、踏み込むことは簡単。
でも私は彼らを傷つけたくない。
自分を救ってくれたかも知れない彼らを。
自分を救ってくれたから、今度は自分がなんて、そんな、おこがましい事も思っていない。
思っていない、けど、苦しいなら、それを分けて欲しいとは思ってしまう。
そんな幼い、幼稚なことしか出来ない自分が悔しい。
あの時の彼のように、あんな、強く、優しく相手を包めたらいいのに。
私には、出来ない。
「じゃあねー、満桜ちゃん」
「うん、霖也、霖也、バイバイ」
「………………」