1/2~あなたに捧ぐ花言葉~
「だからもう、お母さんのところに逝きたいよ…」
行って、謝りたい。
フェンスを飛び越えた。
足の踏み場がなくて、狭い。
でもいいんだ、どうせすぐ居なくなるんだから。
ゆっくりと息を吸う。
これでお別れかと思うと、ちょっと寂しいかも知れない。
ははっ、と笑みが溢れる。
私にそんな感情残っていたんだ。
長居は無用だ。
私は空中に足を投げ出した。
いや、投げ出そうとした。
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