1/2~あなたに捧ぐ花言葉~
でも出来なかった、
それは…
それは、とても純粋で無垢な問いが聞こえたから――――
「何、してるの?」
驚いた。
何してるのか、なんて、聞くまでも無いだろうに。
私はゆっくりとふり返る。
その声の主は、
綺麗な顔をした、私と歳も変わらないような少年だった。
少年は再び問う。
「何してるの?」
「…………」
死のうとしていると、素直に言えばいいのだろうか。
いや、止められるかもしれない。
それは困る。
私はもう決めて、満足しているのだから。